【コラム】21世紀型スキルを育むために

21世紀型スキルを育むために学校外でICT(情報通信技術)を用いた学びを自覚的に行い、多くの人と交わる中でコミュニケーション能力やリテラシーを磨くという観点が必要であり、親自身の意識変容も鍵だという識者の意見を紹介します。

 

–「21世紀型スキルは、米国を中心に多国籍フレームワークで検討されてきた、創造性・問題解決力・批判的思考力・多言語コミュニケーション能力・チームで仕事をする能力・情報リテラシー・多文化理解を含む包括的な教育目標体系ですが、OECD加盟国ではこれらの項目の全てではないにしろ、学校教育を変革して取り入れようとしている」と、東京大学大学院・情報学環・学際情報学府の山内祐平教授はいいます。

 

たとえば、21世紀型スキルの目標の中でも“問題解決”や“批判的思考”の重要性は従来から議論されていたもので、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)でも評価されていて、現在の教育目標とか制度とも比較的親和性が高い部分。

 

「しかし、創造性やチームメイト同士での“コラボレーション”、“地域と国際社会での市民性”のような項目を育てるためには、学習指導要領から変えない限りは厳しいでしょう。また、教員が高度な授業内容に集中できるよう、過重労働の問題を含む組織的・制度的な側面を変えていく必要があり、時間がかかります。そもそも日本の場合には、学習指導要領の改訂自体が10年に1回ぐらいしかされないですから。」

 

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最近、文部科学省は中学校・高等学校へのアクティブラーニングの導入を言い始めており、これが端緒になるだろう。但し、これまでのやり方を変える必要があるので普及に時間がかかるだろう、と山内教授は言います。その上で次のようなアドバイスを保護者の皆さんにされています。

 

「もし、読者のみなさんが、今すでにお子さんをお持ちであり、そんなに待てないということであれば、夏休みなどに大学やNPOが展開する問題解決やディスカッションを含む学習プログラムに参加することも考えてみてはいかがでしょうか。日本の教育の強いところは活用し、足りないところを親子が相談しながら戦略的に補っていく。そういった視点を持つことを提案したいです。」

 

まさしく「サス学」は21世紀型スキルを子どもたちが養うことを目的としています。この度新しく開始された「サス学」マインは、学校や学習塾で学ぶことのできない“答えが多様な問題”について、悩みながら考えるプロセスで“知識の活用力”をつけます。全国どこからでも、また海外からも、いつでも好きな時にアクセスできるオンライン学習プログラムです。ぜひご活用ください。

 

(執筆:岸 和幸) —————————-

※東洋経済オンライン2015年12月6日 日本が世界に劣る「中高教育に潜む弱点」

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