【コラム】みらいの教育に求められるもの

グローバル化がますます進む時代の中で、これまでの正解を理解し、知識を大量に早く覚えるような教育では、大きな変化には なかなか適応することが難しい。

 

先日開催された「みらいの教育を考える~高大接続改革が目指す新しい姿~」に参加してきました。 この教育の未来を考える総合フォーラム(朝日新聞社主催)には、関係者など含めておそらく500名ほどが参加していたように見え、 大変盛況でした。皆さんが関心を持っていた今回のテーマは、「入試改革」、「高校から大学への接続」。

 

当日の講演では、文科省の高等教育局長から近年の潮流としてOECDが提示した「キー・コンピテンシー(主要能力)」やPISAのフレームワーク開発に「問題解決力」「コンピンテンシー」といった新たな項目が追加されたこと、日本では、2006年教育基本法、2007年学校 教育法を改正し、2011年に小中高校ごとに教育課程を編成する「学習指導要領」の見直しが実施されたことの説明がありました。

 

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特に強調されていたのが、「学力の3要素」である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」で、改革実現に向けた中教審答申でも明記されています。

 

高校や大学での教育を以下に変革していくかについて、パネルディスカッションの出席大学(東大、筑波、慶応、上智、中央)の各責任者と文科省との間で、総論賛成・各論反対(難しい、厳しい、様子見など)の議論が取り交わされていました。 実現にあたっては、学力評価テストで「合教科・科目型」「総合型」の問題をどう作るか、年複数回の試験をいつどのように行うのか、レベルを一定にそろえた段階別評価、など実現するための課題が山積しています。

 

しかし、世界的な教育改革の中でこれを進めないことは、大学や高校にとって淘汰の波に呑み込まれていくことでしょう。 米デューク大学のキャシー・デビッドソン氏が2011年、ニューヨークタイムズ紙のインタビューで語った予測。 ”2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう”

 

情報化が進むに従い、私たちの働き方は大きく変化しています。企業がイノベーションを進めるたびに、業態の変化によって新しい職業が生まれ、既存の専門職を置き換えつつあることがよくわかります。

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私が現在参画している、21世紀型教育プロジェクト「サス学」は、こうした社会の変化と求められる人材や能力に対応し、持続可能な未来を共創できる個人を育てるもの。「サス学」では知識ではなく、実践的な能力を身につけるための取組みを重視しています。

 

社会に向き合いつつ、その都度必要知識や情報をいかに活用するかを自分の頭の中で再構成し思考する力が、今後重要。他者と話し合ったり情報交換することで、折り合いをつけながら、現在よりもより良いモノやコトを創り上げることは、コンピューターにはまだ難しいことでしょう。

 

これからの社会は、「誰も正解が分からない世界で、みんなが少しずつ考えや知恵を持ち寄って、答えを作り出し、それを現実に適用した結果も見守りながら、更により良い答えを求めていく」、そんな時代になるといわれています。

 

自分の言葉で相手に分かり易く伝え、その場に応じた的確な表現により、問題を解決し社会の発展につなげていくイノベーション能力。 これからの社会を創る子どもたちだけでなく、現在社会を築いている私たち大人にも求められる力ですね。2月から開始となる「サス学」マインは、このような時代を生きていける力を身につけていくための新たな学びとなることを目指しています。

 

(執筆:岸 和幸)

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※ブログ「こころの生態系づくり」 『みらいの教育に求められるもの』 http://blog.livedoor.jp/cremony/archives/1051605914.html

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