【コラム】自分の中から出たものは一生役に立つ

滑空するだけのグライダーと、動力を持った飛行機。

 

”知識が増えると、まねたくなる。

知識の通りにしたくなり、常識的になる。

知識をありがたがってグライダー人間になると、

自分で飛ぶことを忘れてしまう。”

 

これは、「思考の整理学」が186万部の大ベストセラーになり、

「知の巨人」と 称される外山滋比古先生の言葉です。

余計な知識は始末し、頭の中をいつもきれいに整理しておけば、

思考力、創作力、想像力、判断力、洞察力など、

あらゆる知的活動が 活性化します。

 

外山先生は、そのためにも、まずは「忘れる」ことが肝心だと

いいます。ただ忘れるのではなく、うまく忘れることが重要。

 

”知識だけいくら集めてみても人間的成長につながらないのでは。

それより自分の頭で考える思考の方が重要なのではないか?”

お茶の水女子大教授だったころに抱いた知識偏重への危機感が、

外山先生の出発点だそうです。

 

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本を読んだり、勉強して知識を得る。

ごく当然の知的活動に思えるが、そこにいま欠けているのは

「生活」だと指摘します。

 

”生活の上に知識や教育がなければ駄目。 生活をすれば

必ず失敗がついて回る。 それが人間にとって刺激であり、

新しいことに向かうエネルギーになる。”

 

外山先生は昔、子どもに論語や四書五経を教えたそうです。

もちろんすぐには分かるわけないと思った上で。

でも十年、二十年たって「ああ、これだ」と分かる感覚は、

未知が既知になる一種の発見だといいます。

 

知識とは違う自分なりの発見は、自分の中から出てきたもの

だから一生役に立つのですね。

 

(執筆:岸)

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