【コラム】社会の最適化時代を生きる

”将来的に生き残れるのは、「人間とロボットを含めて世界がどうなるのかを考えて、その中で、人間としての自分がどのような立ち位置になるのか」を見通せる人材。”

 

クラウドワークス社長の吉田浩一郎氏が、新経済連盟の就職・採用活動に関して提言した際の言葉です。

 

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”20世紀は、人間がお金を稼いで、人間が「モノ」を買って消費すればいいという、人間を中心とした大量消費の時代でした。

今は、社会全体が、必ずしも人を主軸に置いていません。「サステナビリティ」とか「低炭素社会」とか「シェアリング・エコノミー」といったかたちで、自然や社会のことを考えようということで、人間が中心ではなくなってきているという感覚を持っています。

 

また、特に重要なのは、テクノロジーと金融という切り口。これは目に見えない部分が多いのですが、近年はこの二つによる「社会の最適化」がすごい勢いで進んでいて、人間自体を置いてきぼりしているところもある。

これまでの「人間中心」主義から「社会の最適化」主義に、時代は大きく変わっているのではないでしょうか。”

 

このような大規模的社会変化に対して、従来型の大学スタイルは、必ずしも最適ではなく、大学教育のあり方自体が変わらなければならない時期であると、多くの識者が認識しています。この課題は、日本のみに限らず世界全般で共有されている強い関心事ですが、米国では既に先を行く取組みが始まっています。

 

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「シンギュラリティー大学」は、利益より社会の持続可能性を重視するベネフィット・コーポレーション。一般的な大学機関のように学位授与などはなく、技術革新をテコに食糧不足や環境汚染、保健衛生、貧困、安全保障など、世界共通の課題解決に挑む人材を育てる組織。

 

毎夏の10週間に開講する大学院レベルのGSP(定員80名)には、毎年3千~5千人が応募し、これまでに85カ国で2000人以上が卒業したとか。GSPの選考基準は3つで、大学院レベルの知識を備えている。起業経験もしくは起業に必要なスキルがある。大きな課題を解決しようという情熱があること。

 

前半の5週間で、最新の技術動向や世界が抱える難問についての理解を深め、後半の5週間はチームになって解決策を編み出すもの。「世界を変える」が合言葉のシリコンバレーで、とびきり未来志向で楽観的な人財がどんどん生み出されている様を感じます。

日本でも、社会的課題の解決に取り組む世代を超えた共創の流れが欠かせません。「サス学」をますます広めていかねば!

 

参考:『とびきり未来志向で楽観的な人財を生み出す大学』

(執筆:岸)

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