【コラム】 思考する力や創造性、表現の力が問われる時代に

日本の子供の教育に関する最近のニュースを2つ紹介します。

 

1つ目は、国際的な学習到達度調査「PISA」の2015年度の調査結果から「読解力」の成績低下が明らかになったこと。2つ目は、2020年度から始まる新たな大学入試制度について、国立大学協会が国立大学の受験者に2種類の「記述式問題」を課すことを決めたことです。読解力や思考力、表現力といった真の「学力」が今後益々大切になる方向に。

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2008年のリーマンショック以降、日本の想像以上にグローバル化が急速に進みました。そのため、自ら課題を発見し、それを解決できる能力や論理的思考力、高度なコミュニケーション能力の必要性が急激に高まってきました。特に、産業界から大学入試改革の必要性を求める声が上がっています。

 

日本の子供たちは「読解力」が弱い!これは、OECD(経済協力開発機構)が12月6日に国際的な学習到達度調査「PISA」の2015年度調査結果を公表したことで明らかになったものです。この調査では、OECD加盟国と非加盟国の計72カ国・地域の十五歳を対象として54万人が参加し、義務教育で学んだ知識や技能を実生活で活用する力を調べたもの。前回調査の2012年度に比べて、日本は「読解力」が四位から八位に下がり、「科学的応用力」が四位から二位に上がり、「数学的応用力」は七位から五位に上昇。

 

文科省は読解力の順位低下について、今回コンピューター画面を使って出題・解答する形式に変わり、画面を切り替えないと読み進めない問題があったため読み取りに手間取った可能性があること、一方で子どもたちの活字離れのために読み取りの力自体が落ちている実態もあるとみています。

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OECDの定義では、「読解力とは、自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」であるとされています。このうち「熟考する能力」は、与えられたテキストからの情報だけでなく、テキスト外の情報、すなわち自らの知識や経験などを使いながら内容や形式を深く理解して評価や判断を行う力のこと。日本では子どもたちがあまり慣れていないように見えており、私はふだん「サス学」の中でどのように育んでいけるかを試行しています。

 

さて、我が家には中学2年生の息子がいます。彼が受験する2020年度の大学入試から大きな改革が行われます。これまでのセンター試験で行われていたマークシート方式のみにより入試でなく、記述式問題や英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)導入、コンピューター画面を使っての出題・解答など、大きく変更することが予定されています。

 

全国の国立大学が集まっている国立大学協会協会は先日、2020年度の国立大学の受験者に2種類の「記述式問題」を課すことを決めました。思考力や表現力などを測ることをねらいに、記述式問題を導入するという方針。文系・理系を問わず国立大学の全受験生に対して、国語を基本に80字以内の短文形式と、より字数が多い形式の計2種類の記述式問題を出すというものです。

 

センター試験に代わる新共通テスト、あるいはその後に各大学で実施の2次試験のいずれかの段階で必ず受ける。国立大で国語を基本に80字以内の短文形式と、より字数が多い形式の計2種類の記述式問題を課す方針案だそう。これまでの知識偏重型と言われる1点刻みの大学入試を改め、大学入試センター試験を見直し、多面的評価などに踏み込んだものです。

 

社会のこうした変化に適応していくためには、単なる知識のアウトプットではなく、自己の体験や知識を活かした自分なりのの考えに基づいて、論理的に思考する力や判断力、創造性や表現の力を磨いていくことが大切。「サス学」ではこうした力を学べる場や機会をより拡げていきたいと考えています。

(執筆:岸)

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