【コラム】「人間とAIが共存する未来」

このまま人工知能(AI)が進化していけば、どんな未来が到来するでしょうか?

私たちは、来たるべき「人工知能社会」に向けて、「人間とAIが共存する未来」をどのようにして創っていけばよいのでしょう?

 

そもそもAIと呼ばれるものには二通りあるといいます。

①「人間の脳みそをそのままつくる」  

例:鉄腕アトムのような人間に近いものをつくるための技術

②「人間のすることを機械の知能をつかってする」  

例:囲碁や将棋をするコンピュータなど

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そして現在研究されているものの多くは②。

すごいスピードで進化していることは少し調べただけでもよくわかります。

 

技術が人類の未来に与える影響を研究する英国オックスフォード大学「人間の未来研究所」の所長、ニック・ボストロム博士の言葉は大きな示唆を含んでいます。

 

「AIは人間を超える知能を持った機械です。いったんできれば、物を発明する点でも人間を超えた能力を持つことになる。 さらに優れた知能をすぐにでもつくることができる。ほかの技術分野でも、さまざまなものを自分で勝手につくっていくことでしょう。きわめて強力な存在になり得ます。

 

それ以降は人間の手を離れてしまうという意味で、人間にとってこれが『最後の創造物』になる、といわれたりするゆえんです。単に新しい道具というにとどまらず、根本的に異なるものだと考えるべきです。」

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博士が、「人間レベルのAIが50%の確率で登場するのはいつごろか」と世界中の専門家に聞いたところ、答えの中心値は、2040年もしくは2050年。その登場後に、短期間で人間を超えるAIが出現するといいます。

 

「科学や技術だけでなく、人間社会のあらゆる面に根本的な変化をもたらすでしょう。その影響の度合いは、そこに到達する前に、いかにコントロールするかという課題を解決できているか否かによります。 真に知的な機械が安全かつ人類に利益をもたらすことをいかに保証するか。

 

そのためには、たとえば正義、公正、美、幸福、喜びなど、どんな価値観を与えたいのか、どんな目的を持たせるのか、そしてそれらをどのようにコンピューターに組み込むのか。

 

AIがあなたの考えていることを単に理解するだけでなく、実際に行ってくれるように、どうやって動機付けをするのか。まだ解のない、技術的な大きな問題です。」

 

AIと人間社会は、今後どう折り合いをつけていけばいいのでしょう。知的な機械をつくるための技術を追う馬と、安全性を追う馬と、2頭の馬の競走状態がAI開発の現在の姿だと博士は言います。

 

前者にはるかに多くの資源が注がれている中、安全性という馬も何とか前に進めなければならないとの博士の言葉、その通りだと思います。

 

(執筆者: 岸 和幸)

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