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【コラム】大学以外の多様な選択肢

2020.01.19

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明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、みなさまは、今年2020年度開学の「専門職大学」をご存じでしょうか?

55年ぶりに国がつくる新しい大学制度の枠組みです。

特定の職業のプロフェッショナルになるために必要な知識・理論、そして実践的なスキルの両方を身に付けることができ、カリキュラムは、産業界、地域社会と大学が連携して編成し、講義だけでなく、学内・学外での実習が豊富に組まれ、600時間以上の学外企業実習が義務づけられています。

卒業生は、大学卒業と同じ資格を得て、即戦力として現場の最前線に立つリーダーとして活躍が見込まれるそうです。

さらに、専攻する職業のみならず、他分野の学びとかけあわせることで、前例にとらわれないイノベーションを起こし、就職した業界や職業の変化をリードする人材が育つことも期待されています。4年制の専門職大学を卒業した者には「学士(専門職)」の資格を得られるため、その後大学院にも進学できます。

●文部科学省HPより(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmon/index.htm)

 

その中の一つ、「東京国際工科専門職大学(略称:iput)」は、元東京大学総長の吉川弘之氏を迎え、「社会×テクノロジーで“未来”をデザインする。それがDesigner in Society。」と、AI、ICT、IoT、ロボット…と近未来の人材不足が危惧される中、アカデミックとテクノロジーの「融合人材」輩出をうたっています。

●東京国際工科専門職大学:https://www.iput.ac.jp/

 

また、「情報経営イノベーション専門職大学(略称:i専門職大学)」は、「i」にはイノベーション、インテリジェンス、インターナショナル、インキュベーションのほか、私(I)の意味も込め、「ICT(情報通信技術)を徹底的に使いこなす」「ビジネスの現場で実践する」、そして「在学中に必ず起業する」を掲げています。私の知り合いも多数、教員として関わっています。

●情報経営イノベーション専門職大学:https://www.i-u.ac.jp/

 

社会課題解決のSDGs時代と日本政府の掲げるSociety5.0時代を具現化するための一つの筋道かもしれません。

  • Society5.0:内閣府HP  https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html)

 

この他にも、この4月開校の、DMM.comが運営するフランス発のITエンジニア養成学校「42」の東京サイト=42 Tokyoはユニーク極まりないです…。講義を行わず、学期や卒業の概念もなく、学校側は課題を出すのみ。学生は企業からの課題に対しお互いの学び合いで切磋琢磨しながらスキルを磨き、即戦力を目指します。名だたる企業の支援で成り立っているので学費は無料!さらに、六本木にある校舎はなんと24時間365日利用可能!驚くばかりですね。現在は、約1カ月間続く「Piscine」(ピシン)と呼ばれる最終選抜試験の真っ最中。「サス学」OBもチャレンジ中と聞きます。果たして、IT人材不足が叫ばれる近未来、みさなんも選択肢の一環に加えてみてはいかがでしょうか。

●42Tokyo:https://42tokyo.jp/

 

生き方も多様化し、成熟した高齢化社会を支えていくためにも、現役生のみならず、社会人にとっても最先端知見を学ぶ新たなキャリア形成の選択肢にもなりそうで、従来の「大学」という枠にとらわれずにキャリアを創る時代、これらの動きに注目したいですね。

 

 「サス学」オーガナイザー 杉浦正吾

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