メールマガジン・ブログ MAGAZINE

  • サス学の現場より

【サス学「いのvation!」~生物多様性と共生について学ぶ~】

2022.11.09

  • facebook
  • Twitter

2学期のサス学(小3~6生)のテーマは「動物」。

現在、1年に40,000種類もの生物が絶滅しているといわれています。ライオン、トラ、ゾウ、サイ、パンダ、ゴリラ・・・私たちに親しみのある動物も、少なからず 絶滅の危機に瀕しています。

 

「生物多様性」
地球全体に、多様な生物が存在しているという意味の言葉です。
密猟、乱獲、気候変動、生息地の現象・・それぞれの動物が数を減らしている原因は様々ですが、どれも人間が大きく影響しているようです。こどもたちも例外ではありません。日々暮らしている中で、何気なく食べているもの、使っているものが、動物の生存に影響を及ぼしていることもあります。一方でこれら絶滅危惧種の動物に対し、救い出す活動をしている団体もあれば、ルール・条約、保護・繁殖といった活動もあります。では、1人ひとりにできることは、どんなことがあるでしょうか?

岡本太郎、もののけ姫、イースター島・・サス学ではあらゆるものが授業の素材です。先人の知恵や作品を読み解いてみたり、自分たちで意見を出し合ったりしながら学びを進めてきました。

教室の外にも飛び出します。上野動物園でのフィールドワークでは、実際に動いている動物たちを観察するとともに、動物園の役割について考えました。国立科学博物館では進化のようす、絶滅した生き物たちなどを見学しました。

そして後半。12月の発表会に向け、それぞれ絶滅危惧種を1つ選び、その動物になりきって人間に対して「提言」を行います。もし動物が人間のことばを話せたとしたら、彼らは人間に、どのようなことを訴えるでしょうか・・・?
提言というのは考えや意見を言うこと。人間に対して「森を減らすな!」「僕たちを密猟するな!」等、文句を言うだけでは前に進みません。人間と動物の両方の立場に立って考え、共生のアイデアを出していく。それこそがイノベーションなのです。こどもたちは時に動物、時に人間の立場になり、揺れ動きながら自分の考えを書き出していきます。

発表会は12月10日(日)午後実施予定です。毎回、こどもたちは当日に向けて準備したことを、緊張しながらも自分の言葉で発表してくれます。発表会自体が、こどもたちにとって大きな成長の機会だと感じています。

 

ご興味のある方はぜひご見学にいらしてくださいね!

一覧へ戻る
  • facebook
  • Twitter