ネクスファでの「サス学」今年度2つ目のテーマは「スポーツ」です。
みなさま、パリオリンピック、パラリンピックはご覧になりましたでしょうか?
選手たちの華々しい活躍はもちろんですが「サス学」に関連したトピックスも多くみられました。
今大会では男女平等と持続可能性が大きなテーマとして掲げられました。
象徴的なのは、史上初めてオリンピックの選手比率が男女同数となったこと。
開会式でも見られたように、多様性を認め合う社会を目指すことをスローガンとして掲げました。
地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題など、環境問題に配慮した大会運営を目指しました。ペットボトルの持ち込みは禁止、無料給水場所が設置されていました。
パリに限らず、オリンピック・パラリンピックを開催する都市は、大会後の「レガシー(次世代に引き継ぐもの)」を重要視しています。
今大会のレガシーは“持続可能性”です。
オリンピック・パラリンピックが終わった今、実際にレガシーとして残っていくのか、また次の大会に引き継がれていくのか、注目すべきところです。
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オリンピックに限らず、スポーツはSDGsと多様な関わりがあります。
たとえば、
「3 すべての人に健康と福祉を」
世界的にその関心が増しているWell-being(幸福感や幸福度)。スポーツをすることで精神も豊かになるという研究は昔からあり、現代社会において体を動かすことの価値が改めて注目されています。
「4 質の高い教育をみんなに」
スポーツの教育的な効果、スポーツを通じた途上国支援、開発教育は、以前より長く実践されています。
「16 平和と公正をすべての人に」
そもそも、オリンピックは「平和の祭典」と称されます。古代ギリシャにおいて、長年にわたる戦争と感染症の流行に苦しんでいた国々が、戦いをやめオリンピアで競技会を行ったのが古代オリンピックの起源といわれています。ですが、今オリンピック期間中も世界中の戦争・紛争が止むことはありませんでした。
上記に限らず、まちづくり、つくる責任・つかう責任、働きがい・経済成長・・多くの項目と密接な関連があるといえます。
スポーツから見えてくる世界の今と未来。
これから3カ月かけて、こどもたちと掘り下げていきます!