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  • サス学の現場より

「サス学」2学期発表会「いのvation!」

2023.01.06

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12月、ホールを貸し切っての小学生サス学の発表会を実施しました。
今回のテーマは生物多様性。

絶滅危惧種の動物に「なりきり」、人間に対し提言するという個人発表を行いました。

提言というのは考えや意見を言うこと。人間に対し「森を減らすな!」「僕たちを密猟するな!」等、文句を言うだけでは前に進みません。人間と動物の両方の立場に立って考え、共生のアイデアを出していく。こどもたちは時に動物、時に人間の立場になり、揺れ動きながら自分の考えをまとめました。

動物のお面もつくりました。最初は「えー、お面!?」と言っていた子たちも、こだわりをもって作りこんでいました。

台本を直前まで何度も書き直したり、ストップウォッチ片手に繰り返し発表練習したりする姿が印象的でした。

そしていよいよ発表会。1人ひとり、自分の言葉で発表。資料を見せたり、鳴き声をあげてみたり、叫んでみたり。個性があふれる発表でした。

後半は「動物たちが絶滅しない地球をつくるには?」というお題でグループワークを行いました。こどもも、大人も一緒になって同じ問いを考える。様々な意見、アイデアが途切れることなく飛び出し、大いに盛り上がりました。

今回のテーマ”いのvation”は、”いのち”と”innovation”の造語です。innovationは「革新」と訳されます。革新とは、新しくすること、現状を変えること。
動物に限らず、いま地球では多くの課題が生じています。私たちは、どのくらいそれを知っているのでしょうか?どれくらい当事者に寄り添えているのでしょうか?

SDGsも、地球の様々な課題解決も、まずは知ること、寄り添うことから始まる。それこそがinnovationの意味である「現状を変える」につながっていくのだと思います。

こどもたちから「面白かった!」「楽しかった!」という声が多く聞かれた今回の発表会。社会課題を学ぶ、というと固く捉えられがちですが、ネクスファの「サス学」はワクワクする学び。楽しくみんなで学び合う中で、課題を知り、解決のアイデアも活発に飛び出す。そんな雰囲気を大切に、これからも続けていきます。

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