メールマガジン・ブログ MAGAZINE

  • サス学の現場より

身近な自然に「探究」の種がある~プレサス学~

2023.07.02

  • facebook
  • Twitter

 

千葉県柏市の学習塾・学童保育「ネクスファ」で実施している小1・2生向けの「プレサス学」1学期のテーマは「まちたんけん」!初回はチェキを片手にまちを歩いてみました。歩いていておもしろいな、と思ったものをパシャリ!花に電信柱に落ちているゴミ・・・こどもたちが発見するものは多種多様です。別の日にはスマホやデジカメを持って今度は公園へ。ふだん遊んでいる場所でも、カメラ片手だと違うものが目に飛び込んできます。ミクロの視点を持っているこどもたち。木の根っこにあるアリの巣や、フェンスのちょっとしたほつれに気づき、「あっ!」と言ってシャッターを押します。

教室では、撮った写真から1枚を選び「模写」をしてもらいました。じっくり1枚の写真に向き合って描くからこそ、形や色など、細かいところに気がつきます。大きな模造紙に貼り付けた写真や描いた絵を眺めて、「なんでだろう?」「どうしてだろう?」と思ったことをメモします。「なぜすみれが高い石がきにさいているの」「なぜかぎみたいのがあるの?」ふだん、何気なく歩いている道にもたくさんの発見があります。

 

生物学者で「沈黙の春」という書籍で環境問題を啓発したレイチェル・カーソンは、“美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性「センス・オブ・ワンダー」を育むために、子どもと一緒に自然を探検し、発見の喜びに胸をときめかせる”ことの大切さを説きました。

AIが急速に発達し、情報や知識が溢れる世の中。だからこそ感覚や感性といった、生き物としての人間が本来持っているものを、大人もこどもも大切にするときなのだと思います。

教育の世界ではいま「探究」がトレンドです。でも、特別な教育でなくとも、家の周りを歩いてみて発見することだって立派な「探究」のはじまりです。「歩く」という漢字は「少し止まる」と書きます。週末やふと空いた時間になんとなく、ゆっくりと散歩して、親子で発見したものを共有して「おもしろいね!」と話す。お子さんの新たな一面に出会えるかもしれません。ぜひカメラやスケッチブックを片手に歩いてみてくださいね!

 

一覧へ戻る
  • facebook
  • Twitter